事業継承コラム

M&A 借入金があってもM&Aはできるの?

前回のコラムでは売れる価値について書きました。
今回はその続きです。

M&Aの目的は買取側の事業拡大、成長戦略が主な目的として挙げられます。

したがって、売手側の事業は儲かっていればいるほど、売れる価値があるといえる・・・

可能性は高いです。

しかし、その売れる価値を判断する材料は決算書数値。
つまり過去の実績です。将来の実績については何ら保証はありません。

M&Aの場合、売れるか売れないかの価値の判断をするのは間違いなく、買手側です。

センターによくある質問の中に、

金融機関からの借入金が残っていれば、M&Aで売ることはできないですよね。

答えはNOです。

私が本業でかかわったM&Aの案件においても借入金のある会社を買い取ったケースは
何度か見ております。
その場合、M&Aの実行前後で買手側が金融機関に交渉へ行きます。
買手側に信用力が売手経営者の保証も抜くこともあり得ます。

事業に魅力があれば、たとえ借入金が残っていても、もっといえば、債務超過であったとしても
買う側が買い取る価値があると判断すれば、M&Aは可能なのです。

現経営者の過去の実績では儲かっていなくても、経営者が代わることで儲かる可能性があれば
売れる価値はあるといえるのです。

もちろん、収益力があり、金融機関からの借入金がなく、純資産がたくさんあれば
高い価値で売ることができます。そうすれば、株主にも創業者利益に相当する
資金を手に入れることができるのです。

後継者がおらず、将来、売却を視野に入っているのであれば、今からでも
自社の強みを磨き、収益力の強化を図ることをお勧めします。

そのためにも今は何が儲かっているのか、セグメント別(事業別、製品サービス別、地域別)の
利益率を知ってみてはいかがでしょうか。

売れるか売れないか決めるのは買手ですから。
売手で勝手に決めないでくださいね!
そうです、可能性は無限にあります。